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| 永遠の命を生きる 近藤春樹 |
もくじ
テキスト：イエスとニコデモ（ヨハネ福音書３章１～１５）
Ⅰ、地上の命は与えられたものであり、神の国の命もまた与えられる
Ⅱ、命には見えない空気が必要であり、
神の国の命には神の霊（聖霊）が必要である
Ⅲ、生きるためには呼吸しつずけることが必要である
Ⅳ、結語―霊の糧と霊の息
テキスト：ヨハネ福音書３章１～１５
◆イエスとニコデモ
1:さて、ファリサイ派に属する、ニコデモという人がいた。ユダヤ人たちの議員であった。
2:ある夜、イエスのもとに来て言った。「ラビ、わたしどもは、あなたが神のもとから来られた教師であることを知っています。神が共におられるのでなければ、あなたのなさるようなしるしを、だれも行うことはできないからです。」
3:イエスは答えて言われた。「はっきり言っておく。人は、新たに生まれなければ、神の国を見ることはできない。」
4:ニコデモは言った。「年をとった者が、どうして生まれることができましょう。もう一度母親の胎内に入って生まれることができるでしょうか。」
5:イエスはお答えになった。「はっきり言っておく。だれでも水と霊とによって生まれなければ、神の国に入ることはできない。
6:肉から生まれたものは肉である。霊から生まれたものは霊である。
7:『あなたがたは新たに生まれねばならない』とあなたに言ったことに、驚いてはならない。8:風は思いのままに吹く。あなたはその音を聞いても、それがどこから来て、どこへ行くかを知らない。霊から生まれた者も皆そのとおりである。」
9:するとニコデモは、「どうして、そんなことがありえましょうか」と言った。
10:イエスは答えて言われた。「あなたはイスラエルの教師でありながら、こんなことが分からないのか。
11:はっきり言っておく。わたしたちは知っていることを語り、見たことを証ししているのに、あなたがたはわたしたちの証しを受け入れない。12:わたしが地上のことを話しても信じないとすれば、天上のことを話したところで、どうして信じるだろう。13:天から降って来た者、すなわち人の子のほかには、天に上った者はだれもいない。
14:そして、モーセが荒れ野で蛇を上げたように、人の子も上げられねばならない。
15:それは、信じる者が皆、人の子によって永遠の命を得るためである。
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| Ⅰ、地上の命は与えられたものである、神の国の命もまた与えられる |
人が生きるに必要なものは何ですか？パンと水です。神は正しい人にも、正しくない人にも、太陽を昇らせ、雨を降らせて実りを与えてくださいます。このようにわたしたち人類すべてが自分の力でなく、神様の恵みによって神様の愛の中に生かされていることを知らねばなりません。
生まれるということは自分の力によるのではありません。英語ではWAS
BORNというように受身であり、与えられるものです。
しかし現代人は神をないがしろにし、人はかってに生まれ、自分の力で生きているように自惚れます。
神を求めない人、信じようとしない人には、見えないものが見えなくなる以上に見えるものまでが見えなくなります。
見えるお姿で救い主イエス様が天より降ってこられても、永遠の命を与えるお方としては、見えないのです。
自分の力で生きていると思っている間は人はなにも見えないのです。自分の力、すなはち善行によって天国のパスポートを得ようとする者は、天国からいよいよ離れるのです。3節で、主は「人は、新たに生まれなければ、神の国を見ることはできない」と言われます。新たに生まれるとは、母の胎からもう一度生まれるということとは、次元が違う生まれです。
ここのニコデモは後に、主イエスを信じるものとされましたが、同じように永遠の命を求めてやってきた金持ちの青年(マタイ福音書19章16～22)は、自分の良き業によって永遠の命が得られると思ったのでイエスの救いから離れたのです。
永遠の命を求めたのにこの二人の差はどこにあるのでしょうか？8節「風は思いのままに吹く」。救いは神様の思いのままになさる業、神の主権的み業です。人にとっては恵みです。自分の力で獲得することはできないのです。
生まれながらの人間、アダムの子孫は肉と言われますが、このアダムの罪をもって生まれた者は、新たに生まれなければ、永遠に滅びる他はないのです。
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| Ⅱ、命には見えない空気が必要である、神の国の命には神の霊（聖霊）が必要である |
イエス様は、5節で水と霊によって生まれなければ神の国に入ることがないと言われます。ここでの水については簡単に罪の洗いと理解します。
罪の許しなくして神の国に生きることはできません。主イエスの十字架はわたしたちの罪を許す唯一の贖いのみ業です。
次に、霊によって生まれるとはどういうことでしょうか？
肉によって生まれた者は、肉のことしか見えません。罪が心の目を曇らせているからです。しかし霊によって新しく生まれ、そして生かされている者、すなわち神の国の国籍を与えらたものは、肉のことも、霊のことも見えるようになります。
霊と言っても色んな霊があるので、神から来た霊か、悪魔からきた霊か見分けなければなりませんが、もちろんココで言う霊とは神様の霊、聖霊です。「われは聖霊を信ず」とわたしたちは告白します。
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