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日本キリスト改革派伊丹教会伝道所

自分の救いを達成するように努めなさい

ウイリアム・モーア

2007.11.25.

 

フィリピの信徒への手紙2章12−18

 

【牢獄のパウロ】

使徒パウロは先程読ませて頂いた御言葉を牢から書きました。彼は信仰の故にローマ帝国の当局によって逮捕され、裁判を受ける間、閉じ込められました。私達はその告発が詳しく分かりませんが、イエス・キリストの信仰を大胆に人々に伝えたので、牢に入れられ、これから死刑される可能性が十分ありました。

 

牢に入れられた使徒パウロはその大変不安な時を、どのように日々を過ごしたでしょうか。彼が自分の不安と困苦と法的問題で落ち込んでいたら私達はその気持ちが十分分かります。また、信仰の為にそうなったので使徒パウロが神に失望していたら、それも私達は十分理解出来ると思います。「神様、どうして私はこんなに酷い目にあったのですか。長い間主イエス・キリストの福音を忠実に述べ伝えたのに、どうして私を守りませんでしたか。」もしパウロは気が滅入って来て、そのように呟いても、誰も彼を責めるものはなかったでしょう。しかし、パウロは監獄の大変な生活の中で大きいな喜びを持って、続けて積極的にイエス・キリストの僕として一所懸命に励みました。自分の投獄についてこのように書きました。「兄弟たち、私の身に起こった事が、かえって福音の前進に役立ったと知って欲しい。つまり、私が監禁されているのはキリストの為であると、兵営全体、その他のすべての人々に知れ渡り、主に結ばれた兄弟たちの中で多くの者が、私の捕われているのを見て確信を得、恐れることなく、ますます勇敢に、御言葉を語るようになったのです。」(フィリピの信徒への手紙1:12−14)

 

【福音の前進のために】

つまり、パウロによりますと、自分の投獄は福音にプラスになったので、喜びました。彼を見張っている兵士達に証を立てる機会になり、また、外にいるキリスト者はパウロの模範を見て、もっと勇敢に福音を述べ伝えるようになりましたから、「福音の前進に役立ったと」確信を持って、 自分の投獄を積極的に扱いました。

 

パウロは牢にいる間、信仰を喜んで番をした兵士達に分かち合いましたが、彼はまた手紙も沢山書きました。特に自分が開拓したそれぞれの群れにその手紙を送りました。今日の御言葉はフィリピと言う町にあるキリスト教会に送ったパウロの手紙の一部です。そのフィリピの信徒への手紙にパウロは聖霊に導かれ、彼等の信仰を励まし、彼等を教え、又、その群れが直面する問題についてアドバイスを提供したのです。今日、略1900年後でも、その手紙は私達にも神の御言葉になります。 フィリピの信徒への手紙は私達に書いた手紙のようになり、神はその手紙を通して私達に語って下さいます。

 

【恐れおののきつつ】

今日朗読した個所で使徒パウロはこのように勧めました。フィリピの信徒への手紙2:12節の後半を見ますと、こう書いてあります。「恐れおののきつつ自分の救いを達成するように努めなさい。」繰り返します。「恐れおののきつつ自分の救いを達成するように努めなさい。」これは大変意味深い奨励だと思います。しかし、その意味は明白ではないから、同時に不思議です。今朝、この使徒パウロの大事な教えを学び、どのようにその教えを私達の信仰の歩みに応用出来るのか調べたいと思います。

 

「恐れおののきつつ自分の救いを達成するように努めなさい」とこの御言葉に書いてあります。ここでは使徒パウロが自分と私達も永遠の救いを自分の力で勝ち得る事が出来ると言っている訳ですか。つまり、人間が頑張れば、善い行いを通して神から救いを頂く価値がありますか。「救いを達成するように努めなさい」と言うのはその意味でしょうか。もしそうであれば、使徒パウロはここで矛盾に満ちたことを言っています。何故なら、パウロはエフェソの信徒への手紙2章8−9にこう書きました。「事実、あなたがたは、恵みにより、信仰によって救われました。このことは、自らの力によるのではなく、神の賜物です。行いによるのではありません。それは、誰も誇る事がない為なのです。」(2:89)

 

同じように使徒パウロは更に、ローマの信徒への手紙にこのように書きました。「人は皆、罪を犯して神の栄光を受けられなくなっていますが、ただキリスト•イエスによる贖いの業を通して、神の恵みにより無償で義とされるのです。神はこのキリストを立て、その血によって信じる者の為に罪を償う供え物となさいました。」(3:2325a)

 

【救われた者として相応しく】

パウロは決して善い行いによって救いを勝ち得る事を説きませんでした。それは明確です。しかし、私達は神の恵みのみによって救われましたので、救われた者、清められた者、神の子供に相応しいように生きるべきです。つまり、私達は神の招きに相応しく歩むべきです。それは自分の救いを達成する事ではないかと思います。毎日の生活に主イエス・キリストの教えに従って生きる事です。神の愛と主イエスの救いを私達の行いと言葉を通して周りの者に現す訳です。

 

【善い業の為に】

使徒パウロはエフェソの信徒への手紙にこう書きました。「私達は神に造られたものであり、しかも、神が前もって準備して下さった善い業の為に、キリスト•イエスにおいて造られたからです。私達は、その善い業を行って歩むのです。」(2:10)

 

つまり、神の一方的、全く恵みによる救いは目的があります。もちろんそれは私達の為の神の大きい愛を現しますが、もう一つの目的があります。それが私達はこの世での神の働きに参加する事です。そして、主の助けによってその善い業を行うと、私達は自分の救いを達成しているのです。

 

【私と共にある神の恵みのゆえに】

言うまでもないが、イエス・キリストの掟を守るのは努力と働きが伴います。確かに信仰によって救われましたが、その賜物を受けたので、何もしなくても良い訳ではありません。使徒パウロの生涯を見たらその事が分かります。パウロは誰よりも福音の為に励みました。牢に閉じ込めても、病気になっても、反対されても変わりなく信仰を守りました。「私に与えられた神の恵みは無駄にならず、私は他の全ての使徒よりずっと多く働きました。しかし、働いたのは、実は私ではなく、私と共にある神の恵みなのです」とパウロが宣言されました。(コリントの信徒への手紙一15:10

 

神の比べられない程の素晴らしい恵みに生かされたパウロは自分の救いを達成するように努めました。

 

愛する兄弟姉妹、それは私達の姿ですか。イエス・キリストの救いによって生かされ、何よりもキリスト者として相応しく歩み、努めたいのでしょうか。私達一人一人にも置かれた場所には働きが与えられています。私達は世の光と世の塩であります。私達は神の愛と憐れみを具体的に現す者です。救いの唯一の道を述べ伝える者です。私達は神の助けと力でその役割を果たすのであります。

 

私達は恐れおののきつつ自分の救いを達成するように努める」ようにと教えられています。「恐れおののきつつ」はどう言う事ですか。その表現を通して御言葉は私達の役割の重要性を強調しています。信仰の歩みと神の働きはただ趣味のようなものではありません。時間とお金があれば好きな時だけお稽古するものではありません。私達の生涯に何よりも遥かに重要なものなのです。何故なら、それは神の永遠の救いを扱っているからです。神は私達を通して御自分のアピールをなさっています。神の協力者として「私達はキリストの使者の務めを果たしています。」(コリントの信徒への手紙二5:20

 

ですから、私達はその気になったらするとか、その気にならないからしないとかではありません。私達は真剣にその務めを受けるべきです。その故に私達は「恐れおののきつつ自分の救いを達成」しています。

 

この間、私に非常に印象的新聞の記事を読みました。その記事は本当の話ですが、今日の御言葉の良い喩え話になると思います。記事のタイトルは「キャンパスの大物」です。

 

【キャンパスの大物】

『リッキー•ローサスは二つの世界に住んでいます。一つの世界は夢の無いみすぼらしい所です。もう一つは栄えのある、無限の希望の所です。

 

リッキー君は年ごと、アメリカンフットボール•シーズンの間、毎朝一つの世界を出てもう一つの世界へ向かいます。リッキー君は毎朝、東ロサンジェルス自宅を出て、720番のバスに乗り、そして754番に乗り継いてから、南カリフォルニア大学の正門で下車します。通勤は90分かかりかりますが、宇宙を渡るような旅です。彼は、高校を中退した知的障害者の青年として家を出ますが、大学に着くと、人気のキャンパス大物になります。リッキー君は18歳なのに、背が140センチしかなりません。そして、体重は40キロ位です。運転免許もお金も持っていません。自分の名前さえもサイン出来ません。しかし、 南カリフォルニア大学ではリッキー君は誰よりも愛され、豊かな人物です。

 

「アメフトボールの一番でっかい選手は、一番小さい僕の面倒を見るなんて、可笑しいでね」とリッキー君が笑いながら言います。

 

彼はお母さんとお姉さんと共に、小さくて見すぼらしい家に住んでいます。姉も障害者で母は仕事が無い。市から福祉援助を受けるけれども足りません。月末になりますと食事は缶詰スープだけです。

 

しかし、もう一つの世界ではリッキー君は大事な役割を果たしています。選手に水を渡したり、コーチ達のランチを注文したり、書類を届きます。そして、「監督の特別なアシスタント」の称号が与えられました。リッキー君はこう言います。「僕はこんなに偉くなったのは信じられません。」

 

小さいリッキー君は選手達によって可愛いがられて、よく抱かれています。自分のTシャツも帽子も靴も選手から頂きました。彼はこのように自慢します。「ズボンだけは私が買った物です。僕はチームの一人なんだよ。その事が知てる?」      

 

監督は言います。「 リッキー君は何でも一生懸命にやります。もし急な用事があれば、いつもリッキーに頼むよ。」

 

三年前に、リッキー君は初めて大学のアメフトボールチームに会いました。彼は小さい時、骨の癌が身長を妨げた為、学校でスポーツが出来ませんでした。また知能の障害で勉強はとても難しかったのです。隣のお爺さんはリッキー君を励ます為、大学の練習場へ連れて、選手のサインを頂きました。選手達がリッキー君を優しく扱って冗談までも言ってくれました。「大学の練習場は良い所だと思うと、戻りたかったよ」と彼は言います。そして、次に行った時、監督は彼の名前を覚えていて、フットボールのルールを教えたのです。リッキー君は言います。「キャロール監督は私の名前を覚えていて嬉しかったです。そして、僕も監督のチームに入りたかったのです。」

 

その時リッキー君は気が付きました。選手達皆は練習の時、水をよく飲みましたが、水をコップに入れて渡す人がいませんでした。「僕はその仕事が出来るから、やらして下さい」と監督に言いました。監督は承知して、リッキー君はその日から毎日大学まで通いました。

 

リッキー君のお母さんは言います。「皆が息子を可愛がって下さって大変ありがたいです。リッキーにとって、大学の仕事はとても大事で、今まで息子がやった事の中でそれは一番気に入っている。」

 

ある日、監督がリッキー君を呼んで良いニュースを知らせました。「来週チームは試合の為、飛行機に乗ってオレゴン州へ行きます。リッキー君も大事な仕事をするから一緒に行ってくれないか」と言いました。飛行機に乗った事がないリッキー君は嬉しくて涙を流しました。「僕は言葉が出ない程びっくりしました」とリッキー君が記者に言います。

 

【監督が用事を頼んでいるから】

記者の質問に気長に答えるリッキー君は突然立ち上がって言います。「ご免なさい。僕は行かなくちゃ。監督が用事を頼んでいるから。」

 

愛する兄弟姉妹、どうか、耳のある者は聞きなさい。

          

 

 

 

 

 

 

 

 


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